創立90周年を機に本店・本部機能を集約・組み直す
知多信用金庫は、今年9月に創立90周年を迎え、その記念事業として本店・本部機能を集約・組み直されることとなった。建て替えは現本部が建つ敷地と、隣接・対向する2つの敷地に、本店営業部・ホール棟、事務センター棟、本部棟の順に建て替えていく計画である。
設計に当たっては、3棟一体の施設計画とし、BCPの観点でインフラの供給方法、耐震性能、デザインの統一性、景観への配慮、セキュリティの確保などを考慮し、さらに、ホールは地域開放施設と位置づけた。
第1期工事として建設された本店営業部・ホール棟の1階は、信用金庫業務を行う営業室や、ロビー、ATMコーナーなどの本店機能を持ち、3階は総代会や講演会での使用のほか地域に開放できるホールとし、建設場所の地名から「ほしざきホール」と名づけられた。移動式のロールバックチェアを設け、平土間の椅子席と併せて300人が収容できる。また2室に仕切ることもでき、セミナーや展示会など多用途に、2室同時も利用可としている。
外観の特徴となっている縦型ルーバーは、外部建具の方立を兼ねる。また屋上の室外機置き場の円形目隠し縦型ルーバーは、そのやわらかなスカイラインが建物全体にソフトな印象を与えている。
このプロジェクトで最初にオープンする本店営業部・ホール棟が、クライアントのみならず、地域の方々に親しまれることを期待している。
冨田昌志
知多信用金庫は、今年9月に創立90周年を迎え、その記念事業として本店・本部機能を集約・組み直されることとなった。建て替えは現本部が建つ敷地と、隣接・対向する2つの敷地に、本店営業部・ホール棟、事務センター棟、本部棟の順に建て替えていく計画である。
設計に当たっては、3棟一体の施設計画とし、BCPの観点でインフラの供給方法、耐震性能、デザインの統一性、景観への配慮、セキュリティの確保などを考慮し、さらに、ホールは地域開放施設と位置づけた。
第1期工事として建設された本店営業部・ホール棟の1階は、信用金庫業務を行う営業室や、ロビー、ATMコーナーなどの本店機能を持ち、3階は総代会や講演会での使用のほか地域に開放できるホールとし、建設場所の地名から「ほしざきホール」と名づけられた。移動式のロールバックチェアを設け、平土間の椅子席と併せて300人が収容できる。また2室に仕切ることもでき、セミナーや展示会など多用途に、2室同時も利用可としている。
外観の特徴となっている縦型ルーバーは、外部建具の方立を兼ねる。また屋上の室外機置き場の円形目隠し縦型ルーバーは、そのやわらかなスカイラインが建物全体にソフトな印象を与えている。
このプロジェクトで最初にオープンする本店営業部・ホール棟が、クライアントのみならず、地域の方々に親しまれることを期待している。
冨田昌志
所在地 | 愛知県半田市 |
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主用途 | 信用金庫 |
事業主 | 知多信用金庫 |
建築主 | 知多信用金庫 |
設計監理 | 日建・伊藤 設計監理共同企業体 |
施工 | 七番・沢田特定建設工事共同企業体 電気:久米電気商会 空調:日本空調システム 衛生:富士総合設備事務所 家具製作:日建スペースデザイン |
構造 | S造 |
規模 | 地上3階 |
面積 | 敷地:1,243.34㎡ 延床:2,514.95㎡ 建築:991.70㎡ |
竣工 | 2017年9月 |