市指定有形文化財を復原改修
旧東海道二川宿に残る駒屋は、主屋・土蔵など江戸末期から大正期に建築された8棟の建物からなる。当時の商家の形式をよく残していることから、2003年に市指定有形文化財に指定された。
豊橋市では遺構の保存活用を図るため、2012年から3ヶ年をかけ、改修工事を行った。改修に当たっては、建築基準法第3条に基づく「保存建築物」の指定を受け、伝統的工法によって建築当時の姿に復原した。耐震補強については、文化財としての価値を保存し、加工の可逆性を担保することを基本方針とし、見え隠れ部分に伝統工法による補強を行ったほか、仕口ダンパーや荒壁パネルを採用した。
施設は地域住民が中心となって管理運営することで広く一般公開され、主屋では季節ごとに各種イベントが開催され、土蔵はギャラリー・喫茶および売店として利用するなど、地域の交流や活動の場として活用されている。
澤村喜久夫
旧東海道二川宿に残る駒屋は、主屋・土蔵など江戸末期から大正期に建築された8棟の建物からなる。当時の商家の形式をよく残していることから、2003年に市指定有形文化財に指定された。
豊橋市では遺構の保存活用を図るため、2012年から3ヶ年をかけ、改修工事を行った。改修に当たっては、建築基準法第3条に基づく「保存建築物」の指定を受け、伝統的工法によって建築当時の姿に復原した。耐震補強については、文化財としての価値を保存し、加工の可逆性を担保することを基本方針とし、見え隠れ部分に伝統工法による補強を行ったほか、仕口ダンパーや荒壁パネルを採用した。
施設は地域住民が中心となって管理運営することで広く一般公開され、主屋では季節ごとに各種イベントが開催され、土蔵はギャラリー・喫茶および売店として利用するなど、地域の交流や活動の場として活用されている。
澤村喜久夫
所在地 | 愛知県豊橋市 |
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主用途 | 博物館 |
事業主 | 豊橋市 |
建築主 | 豊橋市 |
基本設計・監修 | 泉田英雄 (豊橋技術科学大学 建築・都市システム学系 ※当時) |
施工 | 建築:安藤・間 電気:栄和電工 空調:金子管工 衛生:丸正 |
構造 | W造 |
規模 | 地上2階 |
面積 | 敷地:1,738.82㎡ 延床:677.09㎡ 建築:527.05㎡ |
竣工 | 2015年3月 |
その他 | 豊橋市指定有形文化財 |
『建築画報372号』(2017.9)より抜粋