青空と緑の山に映える森林組合本所
森林組合の本部事務所の建つこの地は、豊田市足助伝統的建造物群保存地区、いわゆる「足助の町並み」に程近く、外観は、町並みと同じ屋根勾配をもつ桟瓦葺き屋根と、ささら子下見板張りと漆喰壁に似せた白い真壁の外壁という組み合わせを採用した。また、構造材、羽柄材および仕上げ材に至るまで地域産木材を活用した。
執務室は梁間方向10mの無柱空間を確保するため、小断面木材のトラス架構を採用することにより、地場で調達しやすく、機械加工が可能となり、結果的にコストダウンにもつながった。南側の正面と西側の妻壁をささら子下見板張りとした一方で、河川があり樹木が茂って湿気の多い北側の壁面は、木材保護のため金属サイディングの大壁とした。いぶし瓦の屋根と深い軒、ささら子下見板と白い壁が青空と緑の山によく似合う、森林組合本部らしい建物となった。
大河内直哉
森林組合の本部事務所の建つこの地は、豊田市足助伝統的建造物群保存地区、いわゆる「足助の町並み」に程近く、外観は、町並みと同じ屋根勾配をもつ桟瓦葺き屋根と、ささら子下見板張りと漆喰壁に似せた白い真壁の外壁という組み合わせを採用した。また、構造材、羽柄材および仕上げ材に至るまで地域産木材を活用した。
執務室は梁間方向10mの無柱空間を確保するため、小断面木材のトラス架構を採用することにより、地場で調達しやすく、機械加工が可能となり、結果的にコストダウンにもつながった。南側の正面と西側の妻壁をささら子下見板張りとした一方で、河川があり樹木が茂って湿気の多い北側の壁面は、木材保護のため金属サイディングの大壁とした。いぶし瓦の屋根と深い軒、ささら子下見板と白い壁が青空と緑の山によく似合う、森林組合本部らしい建物となった。
大河内直哉
所在地 | 愛知県豊田市 |
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主用途 | 事務所 |
事業主 | 豊田森林組合 |
建築主 | 豊田森林組合 |
施工 | 河本材木店 電気:ユーテックシステム 空調:ユーテックシステム 衛生:梅新管工 外構:河本材木店 |
構造 | W造 |
規模 | 地上1階 |
面積 | 敷地:1,824.74㎡ 延床:662.20㎡ 建築:735.65㎡ |
施工 | 2015年3月 |
『建築画報372号』(2017.9)より抜粋