職員インタビュー - 藤田 健一

職員インタビュー
(2018年時点)
藤田 健一
構造担当
社会開発工学科卒業
2005年入社
一級建築士、構造設計一級建築士
名古屋本社勤務
  • 建築設計の魅力
     構造設計は、建物の形状や使われ方、地盤や積雪量などの環境条件を考慮し、建物の骨組みを安全となるように設計する仕事です。条件を整理し、構造形式(鉄骨造や鉄筋コンクリート造など)、架構形状(ラーメン架構、ブレース架構など)を計画します。意匠・構造・設備の計画がまとまると、具体的な部材の計算や図面の作成を行います。構造設計の成果として、部材の配置や断面寸法、細部の納まりを示した構造設計図と、安全性の裏付けとなる構造計算書が出来上がります。それらを元に、工事現場で建物が造られていきます。
     工事が始まると現場監理を行います。監理では、構造体が設計図に従って造られているか、設計意図が実際の建物に反映されているかを確認します。また、自分が設計した建物が造られていく経過をることで、設計時の問題点や施工性の良否があった場合に、その経験が次の設計に活かされていきます。
     自分の設計したものが世の中に残っていくことは、非常に大きな魅力だと思います。日々、浪費されていく物が多々ある中で、数十年、或いは百年以上残るものはなかなかありません。もちろん、長く残るためには建物の使われ方やメンテナンス性等を、新築時だけでなく将来に至るまで考え、設計する必要があります。  また、長年使われるためには、構造的な安全性が確保されていなければなりません。建物によっては、大地震の後にも機能を維持しなければならないものや、避難所として使用されるものもあります。それを実現するために構造設計は重要な役割を担い、建物を残すこと=社会に役立つことであると思います。
  • 自分の設計したものが
    世の中に残っていく、
    非常に大きな魅力
  • 仮設の支柱を外した時に
    想定通りの変形で納まった、
    設計に対する達成感
  • 印象に残っているプロジェクト
     印象に残っているプロジェクトとして、岐阜県養老町の町民プールの改修設計におけるプールの屋根の架け替えあります。平面的に正16角形をした、対角の長さが約50mの大スパンの屋根を立体トラスで設計しました。改修設計とはいえ屋根部分は完全に新しく造るため、架構を自分のそれまでの知識と経験から考えていくことはやり応えがありました
     工事で図面通りに架構が組まれていく様子や、架構が組み上がり仮設の支柱を外した時に想定通りの変形で納まったことは、設設計に対する達成感計に対する達成感が大きかったです。
    大切にしていること
     建築設計は、建築主の要望を紐解き、意匠・構造・設備の各担当者がそれぞれの専門分野の設計を担い、各担当者が話し合うことによって進められます。そのため、自分だけでは設計は完結しません。お互いの設計意図を読み、調整することで設計が出来上がっていきます。
     ただし、それぞれが譲れない部分もあります。構造では、建物の安全性に係わる部分は譲ることが出来ません。安全性を確保し、かつ、より良い建物となるよう考えていくことを大切にしています。
  • 設計事務所を志望される人へ
     建築設計という仕事では、提案に対しなかなか了承してもらえないことや、時間に追われて満足のいく仕事が出来ないこともよくあります。しかし、仕事をやり切った達成感や、社会への貢献度は他にはないものがあると思います。
     伊藤建築設計事務所では、様々な種類の建物の設計をしています。同じ建築主からの依頼でも、一つとして同じ建物はありません。一つ一つの依頼に対し、良い提案ができるように努めています。将来、建築設計に携わる際の一つの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。